医療関係者の皆様へ

筑波大学附属病院血液内科は、1976年に筑波大学附属病院が開院して以来、積極的に白血病、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫などの造血器腫瘍の治療に取り組んで参りました。また、再生不良性貧血と発作性夜間血色素尿症、および血小板系疾患や凝固異常症に対し、特色ある医療を展開して参りました。

一方、成人に対する同種造血幹細胞移植を茨城県内では最初に開始し、1998年から日本骨髄移植推進財団の認定施設として非血縁者間骨髄移植を、2000年から日本臍帯血バンクネットワークを介する臍帯血移植も開始しました(詳しくは治療成績のページをご参照ください)。この間、筑波大学卒業生を中心として県内の血液内科関連施設が名実ともに充実し、これらの施設と連携することで医療に携わる皆様のご支援を得ながら、県内・近隣諸県の住民を中心とした患者様に対する医療ニーズに対応して参りました。

直近1年の統計では、外来患者数は月間約1,100名、入院患者数は1日平均約45名(2008年3月~5月の実績は42~60名)です。今後も、これまでと同様の規模で診療を行って参ります。ただ、カバーすべき医療圏の人口を考えますと、造血幹細胞移植に関しては、まだ十分に責任を果たしているとはいえないと考えております。今後、造血幹細胞移植を含め、より高度な医療を積極的に展開して行きたいと思いますので、適切な患者様を積極的にご紹介いただければ幸いです。また、病診連携を進め、皆様のご協力を得ながら、患者様にご自宅や地域の施設にお帰りいただく環境を整えて参りたいと思います。医療関係者皆様に、ご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

外来は、診療内容のページの表に記載の通りに行っております。ご紹介いただく場合には、是非診療情報をご提供下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。また、別途セカンド・オピニオン外来も行っております。セカンド・オピニオンをご希望される患者様がいらっしゃいましたら、専用窓口(電話:029-853-3560)にご連絡ください。