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造血器腫瘍の病態を明らかにしたい。造血器腫瘍の新しい治療法を考えたい。

わたしたちは、造血器腫瘍において新たな遺伝子異常を同定するとともに、これらの新たに発見された遺伝子異常によりどのようにして疾患発症に関わるのか、そのメカニズムを明らかにすることを目的として研究を進めています。

研究グループの目標
血液のがんである悪性リンパ腫は多数の亜型に分類され予後や治療法も異なります。私たちのグループでは、悪性リンパ腫の約20%を占める「末梢性T細胞リンパ腫」について、病気の原因や治療を明らかにしたいと考えています。

これまでの成果
病因の解明には、ゲノム異常(遺伝子変異)の解明が大変有効な手段です。ゲノム異常については、これまで理解が進んでいませんでした。わたしたちは、RHOA遺伝子変異によってRHOAが持つ細胞の運動や生死などを制御する機能が失われることを立証し、このことが濾胞性ヘルパーT細胞由来リンパ腫の発症に関わることを明らかにしました。さらに、これらの悪性リンパ腫患者では、一見正常な骨髄細胞や血液細胞において、RHOA以外の2つの遺伝子(TET2およびDNMT3A遺伝子)機能喪失型の変異が高頻度で生じていることも発見しました。このことは、加齢によって前がん状態が形成されると、そこから悪性リンパ腫が発生することを示唆しています。

今後の展開
          
T細胞リンパ腫の病態は?
          
T細胞リンパ腫の治療法は?
          
T細胞リンパ腫の疾患リスクとは?

私たちは、これまでに発見したT細胞リンパ腫に特異的な変異体の機能を解析することで、末梢性T細胞リンパ腫の病態を明らかにするために研究を行っています。また、これによって得られた知見を利用することで、最先端の治療法を開発したいと考えています。さらには、T細胞リンパ腫の“前がん状態”について研究することで、病気の予防(一次予防)、病気の再発の予防(二次予防)につなげたいと考えています。

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研究チーム
 リンパ系腫瘍のゲノム解析および病態解析
  坂田(柳元)麻実子
  榎並輝和
  松原理絵
  Tran Ngyun

リンパ系腫瘍のエピゲノム解析
  武藤秀治
  Phu Truong
  西澤翔子

研究手法
  次世代シークエンス
  疾患マウスモデル作製