造血細胞移植におけるE型肝炎感染症の実態調査

造血細胞移植におけるE型肝炎感染症の実態調

1.研究の概要
この研究は、造血細胞移植を受ける方・受けられた方にE型肝炎の感染がどの位あり、どのような影響を与えているのか、を知るために行います。

2.なぜこの様な研究を行うのか?
E型肝炎は、ブタ・シカ・イノシシなどの肉を十分加熱しないで食べたり、俎板・包丁を介したりして感染するウイルス肝炎です。輸血でも感染することが知られています。しかし、認知度がそれほど高くないこと、1カ月程度の経過で治っていくことが大部分で診断されていないことも多いと思われます。造血細胞移植後は、特に抗がん剤や移植片対宿主病などと考えられている可能性もあります。また、肝臓や腎臓移植後に生じると肝障害が持続することも知られており、診断の重要性があります。これまであまり造血幹細胞移植後のE型肝炎については、調べられていませんでした。どの程度の患者さんにおいてこのウイルス肝炎が生じているのか、を知ることで新たな注意喚起の必要性が顕かになるかもしれない、更に、E型肝炎と分かれば、適切な治療を受けられることにつながる、と考えました。

3.研究の方法
移植前、後の患者さんにご協力頂き、末梢血(通常の血管から採血した血液)を使い、E型肝炎関係の抗体・ウイルスRNAを検査します。一方で、患者さんの(個人を特定しない)データを集積し、どのような方にE型肝炎が生じているのか、どのような経過をたどっているのか、を探索します。

4.患者さんにご協力頂きたいこと
①調査のために、14~5mLの血液を御提供下さい。この調査のために新たに採血を行う回数は増やしません。他の診療に係る採血に併せて採血を行います。
②医療情報を集めさせて下さい。年齢、移植の方法、移植後経過日数、免疫抑制剤の使用の有無、肝障害の有無、病院食以外の摂取の有無、生ものを食べているか、輸血の有無等を調査させて頂きます。しかし、個人をそのまま特定できる情報を同時に取得することはありません(匿名化した情報を集めます)。

5.対象となる患者さんと調査期間
対象となる患者さんは、御協力して頂く御施設により異なりますが、筑波大学附属病院では、全ての年齢の自家移植・同種移植を受ける、受けられた、患者さんです。
患者さんに説明し、同意を頂けた方が対象となります(未成年の方には代諾者の方の御同意も必要です)。ひとたび同意された後に翻意される場合は、調査データからご本人を削除できる場合は、データを削除させて頂きます。
倫理委員会承認後~2020331日までが調査期間です。

6.現在研究に参加頂いている施設(筑波大学附属病院以外)
・日立総合病院
JAとりで総合医療センター
・土浦協同病院
・小倉記念病院
・慶應義塾大学病院
・東京北医療センター

7.いつでも相談窓口(担当医師)にご相談下さい。
筑波大学病院 血液内科 
 電話番号 029-853-3127(代表) 
 担当医師:長谷川 雄一