大学院希望者へ

36_ext_06_0.jpg

筑波大学大学院・人間総合科学研究科・疾患制御医学専攻・血液病態制御医学分野のページにようこそいらっしゃいました。こちらは、大学院希望者、血液学研究のトレーニングをはじめた若い医師のみなさん、学生など、筑波大学血液内科における血液学や血液疾患研究に興味のあるすべての方のためのページです。

私たちは、血液学における新たな発見を、血液疾患の原因や病態の追求を、また血液疾患の新たな診断法や治療法をめざして、筑波大学医学学系棟3階にある研究室において、日夜研究を行っています(研究内容)。この研究室は同時に、大学院生が研究のトレーニングを積む場でもあります。筑波大学血液内科に参加する若い医師の多くは、レジデント研修のいずれかの段階で大学院博士課程に入学し、研究の手ほどきを受けつつ学位の取得を目指しています。また、修士(医科学)を取得した博士課程の大学院生も、血液内科専門医/医学博士を目指す大学院生同様に学位(博士(医学))取得を目指し研究を続けている他、修士(医科学)取得を目指す修士課程の大学院生も研究活動に参加しています。それぞれの大学院生は、自ら世界トップレベルの研究成果をあげることを目指して、研究に取り組んでいます。

血液学と血液内科は、現在隆盛の「scienceから医療へ」という流れを最初に作った領域であり、現在もこの流れのフロントランナーであり続けています。たとえば、「癌」を決定づけるゲノム異常は、染色体異常(Ph染色体)として最初に白血病(慢性骨髄性白血病,CML)で示されました。そして、分子生物学の力を利用できるようになったとき、Ph染色体の本体が融合遺伝子BCR/ABLであることが明らかにされましたが、これは分子生物学的に「癌」の特徴が明らかにされた最初の事例になりました。やがて、この融合遺伝子の産物による細胞内シグナル伝達の異常こそ、CMLにおける白血病化の原因であることが明らかにされたのです。そしてついには、この異常蛋白質を標的とする分子標的治療薬が開発され、CMLの治療大系が劇的に変わるとともに、CML患者さんの運命を、致命的な疾患から内服薬で長期にコントロール可能な疾患へと、ドラマチックに変えてしまいました。その他にも、分子生物学的手法を利用した微少残存腫瘍細胞の検出法の開発、フローサイトメーターを用いた検査室での白血病の診断など、scienceから医療へとつながる事例は、血液学と血液内科領域では枚挙にいとまがありません。

私たちは現在、実際に幹細胞の研究分野や遺伝子治療分野で、bench-to-bed sideを実践するトランスレーショナル・リサーチにも取り組んでいます。詳しくは、研究内容のページを訪れてみてください。

Scienceから医療へ。血液学と血液内科は、科学に基づいた医療を実践してきた領域です。研究に興味を持つ若い医師や医師の卵にとって、あるいはまた疾患や医療の研究に興味を持つ他学部卒業のみなさんにとって、非常に魅力的な領域であることは疑いありません。この領域の研究に魅力を感じるみなさん、そして、すばらしい研究環境を持つ筑波大学血液内科でどんな研究が行われているか覗いてみたいみなさん、直接担当者の坂田麻実子講師:sakatama-tky@umin.netまでご連絡ください。

36_ext_09_0.jpg