CAR-T細胞療法
CAR-T細胞療法

造血・免疫細胞療法
CAR-T細胞療法

CAR-T細胞療法は、患者さんご自身のTリンパ球を採取し、がん細胞を認識できるよう遺伝子改変したうえで体内へ戻す、新しい細胞療法です。再発・難治性の悪性リンパ腫、急性リンパ性白血病、多発性骨髄腫に対して高い治療効果が期待されており、従来は治療が難しかった患者さんにも治癒や長期寛解を目指せる可能性が広がっています。

一方で、CAR-T細胞療法はすべての患者さんに適応となるわけではありません。病気の種類や進行状況、これまでの治療経過、全身状態などを総合的に評価し、最適な治療時期を見極めることが重要です。また、CAR-T細胞を製造するまでには一定の期間を要するため、その間に病勢をコントロールする治療(ブリッジング治療)が必要となることも少なくありません。

当院では、再発・難治性大細胞型B細胞リンパ腫に対するアキシカブタゲン シロルユーセル(Axi-cel)、濾胞性リンパ腫・大細胞型B細胞リンパ腫・B細胞性急性リンパ性白血病に対するチサゲンレクルユーセル(Tisa-cel)、さらに多発性骨髄腫に対するイデカブタゲン ビクルユーセル(Ide-cel)によるCAR-T細胞療法を実施しています。

CAR-T療法

CAR-T細胞療法では、細胞採取から製造、投与、その後の経過観察まで、多職種による専門的なチーム医療が欠かせません。当科では、血液内科医、看護師、薬剤師、輸血部、細胞治療部門、集中治療部門などが密接に連携し、安全かつ質の高いCAR-T細胞療法を提供しています。投与後はサイトカイン放出症候群(CRS)や神経毒性(ICANS)などの副作用に迅速に対応するとともに、感染症対策や長期フォローアップにも取り組んでいます。

CAR-T細胞療法は単独で考える治療ではありません。当科では、薬物療法や造血幹細胞移植を含めたすべての治療選択肢を比較しながら、患者さん一人ひとりにとって最適な治療戦略を検討しています。また、地域の医療機関と連携し、紹介からCAR-T細胞療法、治療後の長期フォローアップまで切れ目のない診療体制を整えています。

CAR-T細胞療法をご検討中の方や、適応について相談をご希望の方、セカンドオピニオンをご希望の方も、お気軽にご相談ください。

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