多発性骨髄腫とは
多発性骨髄腫とは

血液内科で診療する病気
多発性骨髄腫

多発性骨髄腫とは

多発性骨髄腫は、抗体をつくる形質細胞ががん化して増殖する病気です。骨髄の中で腫瘍細胞が増えることで正常な血液がつくられにくくなり、貧血を生じるほか、骨の痛みや骨折、腎機能障害、高カルシウム血症などを引き起こすことがあります。

多発性骨髄腫の診断

診断には血液・尿検査に加え、骨髄検査、染色体検査、FISH検査、フローサイトメトリーを行います。また、CT、MRI、PET/CTなどの画像検査を組み合わせ、骨病変や髄外病変の有無を評価します。近年では染色体異常や遺伝子異常によるリスク評価が重要となっており、これらの結果を踏まえて治療方針を決定します。

多発性骨髄腫の治療

多発性骨髄腫の治療は、この10年間で大きく進歩しました。新しい薬を組み合わせることで、治療の選択肢は以前よりも大きく広がっています。現在ではプロテアソーム阻害薬、免疫調節薬、抗CD38抗体などを組み合わせた治療が標準となり、多くの患者さんで長期間病気をコントロールできるようになっています。

年齢や全身状態に応じて、自家造血幹細胞移植を組み合わせることで、より長い病勢コントロールが期待できます。また、再発時にはさまざまな新規薬剤に加え、病状に応じて二重特異性抗体、CAR-T細胞療法なども選択肢となります。患者さんの病状や生活背景も考慮しながら、その時点で最も効果と安全性のバランスが取れた治療を提案しています。

当科の特色

当科では、多発性骨髄腫の診断から薬物療法、自家造血幹細胞移植、CAR-T細胞療法まで一貫した診療を行っています。移植適応・CAR-T適応の判断も含め、当科で継続してご相談いただけます。CAR-T療法については、当院ではイデカブタゲン ビクルユーセル(Ide-cel)が実施可能です。また、JCOGなどを通じた臨床研究や治験にも積極的に参加しており、治験参加によって保険診療にまだない治療の選択肢を検討できる場合もあります。地域の医療機関と連携しながら、初期診断から長期フォローアップ、再発時の高度医療まで継続して提供し、茨城県の骨髄腫診療の中核施設として質の高い医療を目指しています。

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