がんにおける環境細胞を標的としたゲノム解析

「がんにおける環境細胞を標的としたゲノム解析」について

1.研究の対象
筑波大学附属病院にて肺癌、腎癌、尿路上皮癌と診断され、「診療で採取した組織、血液をつくばヒト組織バイオバンクセンターで保管することについてのお願い」(2016年9月~2023年4月30日)、及び「筑波大学附属病院で診療を受けられる患者さんへ」(2016年9月以前)にご同意くださった方。

2.研究目的・方法
「がん組織」には,がん細胞だけでなく,血管や炎症細胞などの環境細胞からなる「微小環境」が構築され,この微小環境ががん細胞の増殖や生存に関わっていることが分かってきています。がん細胞を囲む環境細胞に遺伝子変異(遺伝子の配列が本来の配列と異なっていること)があるかないか,またどんな遺伝子変異があるかによって,がんの性質や治療に対する反応が異なる可能性があります。
今回筑波大学血液内科では肺癌、腎癌、尿路上皮癌の組織に含まれる環境細胞の遺伝子異常の分布を調べ、遺伝子異常がある場合には治療の効果との関係を調べます。
 ※本研究で得られた遺伝子解析の結果は開示されません(結果の解釈が難しく,患者さんの利益になる情報が得られないためです)。
 ※本研究で得られた遺伝子情報は配慮すべき個人情報に該当します。ただし,本研究においては,遺伝子情報からただちに個人を特定できない体制をとっております。

3.研究期間
 倫理審査委員会承認後~2023年8月31日まで

4.研究に用いる試料・情報の種類
情報:病歴、治療歴、病理診断結果 等

試料: 肺癌、腎癌、尿路上皮癌(膀胱がん、腎盂尿管がん)の生材料あるいは凍結材料等

5. 試料・情報の管理について責任を有する者
 筑波大学医学医療系血液内科 研究責任者 教授 千葉 滋

6.本研究への参加を希望されない場合
患者さんやご家族が本研究への参加を希望されず、試料・情報の利用又は提供の停止を希望される場合は、下記の問い合わせ先へご連絡ください。すでに研究結果が公表されている場合など、ご希望に添えない場合もございます。

7.問い合わせ連絡先
医学医療系血液内科 坂田麻実子  029-853-3127 (平日9~17時)