研修または入職希望者へ

37_ext_06_0.jpg
血液内科では白血病や悪性リンパ腫など、多くの重篤な疾患を扱います。日々の診療を行うなかで、基礎から応用まで幅広い臨床スキルと知識を学ぶことができます。また血液内科領域は目覚しい進歩を遂げてきましたが、まだまだ大きな進歩が見込める分野です。知識や技能だけでなく、「明日の医療」のため、リサーチマインドを養成することも重要な任務と考えています。患者から学び、研究を進め、明日の患者の治癒率向上を目指す姿勢が身につきます。

多彩なトレーニングプログラム

実際の治療では化学療法を用いることが多く、重篤な患者さんが多いため、血液内科領域の知識のみならず、全身管理を学ぶことができます。あらゆる臓器障害に遭遇する可能性があるので、血液内科研修中に内科の各専門分野を学ぶ機会も少なくありません。造血幹細胞移植も積極的に行っています。新しい病棟では無菌室が30床と大幅に増床されるので、造血幹細胞移植の症例は格段に増えます。造血幹細胞移植医療はあらゆる知識と技術、チーム医療の集大成と言ってもよく、また基礎研究、臨床研究の最新の成果がいち早く反映される分野でもあります。エビデンスに基づいた最新の医療を、チーム医療のリーダーとなって実践できます。一方で血液学の基本も大切にしており、血球や骨髄の顕微鏡観察は非常に大切にしています。
後期研修1年目(S1)は、内科の足りない領域と血液内科を半分ずつ研修するイメージです。希望によってはこの期間全てを内科ローテーション、逆に2年目までに内科ローテーションを修了していれば血液専門研修にもできます。後期研修2年目以降の2年間(連続でなくともよい)を、血液内科専門コアトレーニング期間とします。原則として筑波大学附属病院で1~2年間、連携大学病院ないし研修病院で1~2年間トレーニングを行います。大学病院ではジュニアレジデントの指導医としての経験も積めます。
当科の研修では、希望に応じどの段階からでも大学院進学を奨励しています。大学院での研究は、実験血液学的手法による研究、トランスレーショナル・リサーチ、臨床研究のいずれを選択することが可能です。いずれの方向性を持つにしても、科学的思考能力の育成を目指しています。卒後10年で、血液内科専門医、学位、指導医の資格を取得することを一つの目標にしています。欲張りで結構ですから、実力、資格、キャリアを全て身につけてください。
37_ext_09_1.jpg

専門医取得先行プログラム

卒後6年で専門医を取得することを目標とします。
[1]では、血液内科専門コアトレーニング終了時(標準は卒後6年)に専門医を取得し、同時期に大学院に進学して原則として4年後(ただし筑波大学では早期大学院修了システムがあるため、条件を満たせば3年後でも可能)に大学院修了と学位取得を目指します。卒後9~10年での学位、10年での指導医取得が目標です。[5]は、大学院に進学しないコースです。指導医まで取得したいが、認定施設でない病院に奉職し、新たに自らが指導医として認定施設申請を行う、などのケースが想定されます。できるだけ早期に指導医まで取得できるよう指導しつつ血液内科専門医療を実践します。卒後10年での指導医取得が目標です。連携施設において診療実績を積むことも可能です。また、皆さんの希望と成果によっては学位取得も可能です。
37_ext_09_2.jpg

学位取得を先行させるプログラム

チーフレジデント2年目(C2)までの修了や専門医取得を待たず、大学院に進学するコースで、医学研究者を志す皆さんにはこのコースが適しています。大学院終了後にレジデントコースに復帰することももちろん可能です。[2][3][4]はそれぞれC1、S2、S1終了後に大学院に進学します。大学院修了と学位取得目標の時期は、それぞれ卒後8年、7~8年、6~7年です。大学院修了・学位取得後、血液内科コアトレーニングに復帰しますが、この場合学位取得後トレーニングとして、最低1年間臨床研究やトランスレーショナル・リサーチに参加します。
37_ext_09_3.jpg
さて、「つくば」は今や、若人のトレーニングの場として、地理的条件や環境は最高であるといって過言でありません。2005年に高速鉄道「つくばエクスプレス」が開業し、つくばターミナル駅から秋葉原まで45分と、東京へのアクセスが確保されました。以来つくば市では急速に開発が進み、人口も増え、住環境の整備も急ピッチで進んでいます。一方、東京にはない広大な土地と豊かな自然がふんだんに確保されています。OxfordやCambridge、PrincetonやStanfordの例を語るまでもなく、欧米では理想的とされてきた、しかし日本では得にくい条件が整っています。 筑波大学は、もちろん、茨城県内では唯一の医学教育・医育機関であり、附属病院は茨城県下の高度医療の中心でもあります。茨城県内の血液内科のほとんどは、筑波大学血液内科出身者で占められており、非常に風通しよく共同で臨床研究を行うことができる体制ができあがりつつあります。 現在、我々は種々の臨床研究にも積極的に取り組んでいます。このような臨床研究にも、専門トレーニングの一貫として参加してください。

お問い合わせ先:
tsuyukubo(at)md.tsukuba.ac.jp (秘書 露久保)