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血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫(AITL)のがん微小環境における IL-2受容体の役割の解明

筑波大学附属病院血液内科では、血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫(AITL)のがん微小環境におけるIL-2受容体の役割の解明」研究を実施しております。
 本研究の概要は以下のとおりです。

① 研究の目的
 悪性リンパ腫の種類の1つである血管免疫芽球性T細胞リンパ腫の腫瘍細胞やそのまわりにある免疫細胞を解析し、がん内部の特徴やIL-2受容体(インターロイキン2受容体)の役割を解明することを目的としています。

② 研究対象者
 筑波大学附属病院血液内科にて悪性リンパ腫と診断され、「造血器腫瘍及び固形腫瘍におけるゲノムおよびエピゲノム異常の網羅的解析(H24-75)」あるいは「T細胞リンパ腫発生機序の解析(H24-74)」に参加され、さらに、これらの研究以外に、新たに倫理審査を経て計画・実施される医学研究のために提供試料を使用されることにも同意していただいた患者さん

③ 研究期間:倫理審査委員会承認日~2023年6月30日

④ 研究の方法
 研究への参加に同意いただいた患者さんからの提供試料を用いて、
 1, 腫瘍細胞におけるIL-2受容体に関わる細胞表面タンパク質の発現について、フローサイトメトリー法で解析します。
 2, 腫瘍組織のまわりにある免疫細胞の遺伝子発現について、シングルセル解析を用いて解析します。
 3, 腫瘍組織の切片を用いて、腫瘍組織にふくまれる腫瘍細胞やそのまわりにある免疫細胞の分布をイメージングマスサイトメトリー(Hyperionイメージングシステム)で解析します。
 また、診療情報のうち個人を特定できない情報(年齢、性別、診断名、病気が発症した時期、病理検査結果、RHOAなどの遺伝子変異の有無)を用いて、これらの結果との関係性を調べます。

⑤ 試料・情報の項目(具体的に記載すること)
 ・診療情報(年齢、性別、診断名、病気が発症した時期、病理検査結果、RHOAなどの遺伝子変異の有無)
 ・腫瘍組織

⑥ 試料・情報の第三者への提供について(該当する場合は記載)
 解析方法の一つであるイメージングマスサイトメトリーでの解析準備を行うために、組織試料を匿名化(注 だれのものかわからないようにすること)した後、以下の先に輸送します。目的を終えた後には、筑波大学血液内科に試料を返還されます。

・エーザイ株式会社 筑波研究所(共同研究者)
  住所:茨城県つくば市東光台5-1-3
  目的:イメージングマスサイトメトリーの画像データを取得するために
・フリューダイム株式会社 CyTOF® Research and Training Center(共同研究者の業務委託先)
  住所:東京都江戸川区北葛西1丁目16-13 三井リンクラボ葛西)
 目的:イメージングマスサイトメトリーで測定を行う前の条件検討のために

⑦ 試料・情報の管理について責任を有する者
  筑波大学附属病院血液内科 教授 坂田麻実子

⑧ 研究機関名および研究責任者名
  筑波大学附属病院血液内科 教授 坂田麻実子

⑨ 利益相反について
  本研究グループには利益相反のある者がいるが、データ解析、編集に関しては一切の

関与をしない。
利益相反の管理については、当院の利益相反委員会および臨床研究倫理審査委員会へ

申告し審査を受ける。

⑩ 本研究への参加を希望されない場合
患者さんやご家族がこの研究に関して不明な点がある場合、また患者さんのデータをこの研究に使用させて頂くことについて、患者さんがご同意なされない場合には、下記までご連絡頂きたいと存じます。そこの研究のどの時点で同意を撤回することも自由ですが、一度研究の成果を公開してしまいますと、その部分については取り消しが非常に難しくなることはご理解ください。

⑪ 問い合わせ連絡先
筑波大学附属病院:〒305-8576 茨城県つくば市天久保 2-1-1
所属・担当者名:血液内科 担当 坂田麻実子
電話 029-853-3127 (平日9~17時)